今さら聞けないトレーニング用語集
トライアスロンをはじめるにあたって、経験者に話を聞いたり、ネットで調べたりすることでしょう。そこで出てくる専門用語がわからないなんてことはありませんか?練習で出てくるキーワードをまとめました。
スイム
スイムは特にトレーニングメニューに使われる用語がたくさん。それも、メニューには略して書かれていることが多いので、覚えておきましょう。バイクランにも共通する言葉も多いですよ。
Kick
ビート板などを用いてキックの練習を行うことです。初歩的な練習の一つでウォーミングアップでも用います。Kと略して書かれていることが多いです。
Pull
プルはキック同様に初歩的な練習の一つです。キックを打たずに腕だけを使って泳ぎます。足にはプルブイという浮き具を挟んで、キックを打たないように固定します。Pと略して書かれていることが多いです。
Swim
スイムはキックとプルを同時に行う、一般的な泳ぐ動作です。トライアスロンでは基本的にクロールを練習することが多くなります。Sと略して書かれていることが多いです。他の泳ぎ方で泳ぐ場合には、背泳ぎ(Ba)、平泳ぎ(Br)、バタフライ(Fly)、個人メドレー(IM)と指示と脇に書かれています。
SKPS
スイム・キック・プル・スイムの順番で泳ぐことです。100メートルずつ、合計400メートル泳ぐことが多いですが、200メートルずつ合計800メートルなどの場合もあります。ウォーミングアップで使われることが多いです。
Drill
ドリルは基本動作の確認を行うことです。細かく動きを絞って練習することによって、より無駄のない泳ぎを習得することができます。Drillの種類は、数多くあり、コーチによって呼び方が異なることも多いので、都度、説明を受けるといいでしょう。
Form
フォームは、文字通りフォームを意識して泳ぎます。一般的には、追い込むメニューではなく、イージーや、激しく泳いだあとのリカバリースイムの際にフォームを整えるために指示されることが多いと思います。
Even
イーブンは泳ぐスピードを一定に保つ練習です。スピードは指示される場合や自分のレベルに合わせて設定する場合があります。長距離を泳ぐトライアスロンでは一定の速度で泳ぐことを身に着けることが重要です。
Hard
ハードは全力で泳ぐことを意味します。ハードの指示が出たらスピードやパワーの最大出力を意識して泳ぎましょう。
All out
オールアウトはハードのその先にあります。練習メニューの最後に設定され、すべての残った力を出し切るように泳ぐことです。ハード以上の全力を出しましょう。
Des(descending)
ディセンディングは100m×4本というようなメニューで1本目はゆっくりと泳ぎ、1本ずつスピードを上げていくことを意味します。最終的にはハードまでスピードを上げるようにしましょう。
Set Des
セットディセンディングは100m×4本×4セットというようなメニューで行います。セットごとにイーブンで泳ぎ、セットごとにスピードを上げていきます。
Easy
イージーは練習の途中でゆったりと泳ぐことです。スピードの速い練習の合間などに挟むことが多く、乱れた呼吸やフォームを整える狙いがあります。
E/H H/E
イージーハード、ハードイージーと読みます。イージースイムとハードスイムを順番の通りに泳ぐことを意味します。1E/2Hというように数字が書かれている場合にはイージースイムを一回、ハードスイムを二回連続で泳ぐ指示になります。
Head-up
ヘッドアップ。顔を上げて前方確認をして泳ぎます。常に顔を上げてのヘッドアップは、体幹トレーニングとして取り入れられますが、実際のレースでは、使いません。実際のレースでは、ちらっと前方確認する程度に顔を上げます。練習では、どちらのスタイルでヘッドアップするか指示があると思います。
Down
ダウンとはクールダウンのこと。最も大切な練習の一つです。ゆっくりと泳ぎながら心拍数を落とし、フォームを整えていきます。歩きながらストレッチしてもいいでしょう。しっかりとクールダウンすることで、疲労蓄積を軽減できます。
サークル
練習メニューに書かれている時間制限のことです。50m×10−1:30 と書かれていたら、50mを10本、1分30秒サークルで泳ぐと言います。1分30秒以内に、50mを泳ぐという意味で、1本目をスタートしたら、1分30秒後には50mを泳ぎ終えて、2本目をスタートさせます。つまり、60秒で50mを泳ぐ人は30秒休める訳です。
バイク
サイクルコンピューター
サイクルコンピューターはバイク乗車時に様々な情報を計測してくれるデバイスで、略してサイコンとも言われます。機器によって計測方法は異なりますが、速度・平均速度・距離・積算距離・ケイデンス・心拍数・パワーなどを計測することができます。
速度
サイクルコンピューターは、その瞬間の速度を計測することができます。自分がどれくらいのスピードでバイクを漕ぐことが適切なのかを見極めることが大切です。
平均速度
サイクルコンピューターは、バイクの乗車距離と乗車時間をもとに平均速度を計測することができます。向かい風・追い風・登り・下りなど様々な要因で細かく速度は変わります。レースではこうした一時的なスピードだけでなく、平均速度を意識することで効率よくバイクを漕ぐことができます。
ケイデンス
ケイデンスとは1分間に何回ペダルを回しているかの数値です。ケイデンスが高いほど、より多くペダルを回していることになりバイクの速度が速くなります。
インナー・アウター
インナーとアウターはロードバイクのペダル近くのギアを意味します。小さくて内側に位置するギアがインナー、大きくて外側に位置するギアがアウターです。
インナーにセットすると小さな力でもペダルを回すことができますが、前に進む力は得にくくなります。アウターにセットするとペダルを回すために大きな力が必要となりますが、前に進む力がより大きくなります。
シッティング
座ってバイクを漕ぐことです。トライアスロンではバイク競技が最も長い時間をかけて行われ、ほとんどの時間をシッティングで過ごすことになります。
ダンシング
ダンシングは立ち漕ぎを意味します。坂道を漕ぐときや、スピードアップを狙う時にはダンシングを行うと大きなパワーを使うことができます。また、ダンシングを行うことで、シッティングで使う筋肉を休めることができます。
ドラフティング
前方にいる選手のすぐ後ろについて空気抵抗を減らして走るテクニックです。自転車競技では許容されていますが、トライアスロンではこれを禁止するレースが多くあります。
単走
ドラフティングをすることなく一人でバイクを漕ぐことです。トライアスロンのレースではドラフティングが禁止の大会がほとんどです。(ショートのエリートレースを除く)
ヒルクライム
山道などの急な坂道が続く道路を漕ぐこと。最近では、ヒルクライムに特化したサイクルロードレースも人気です。トライアスリートの場合、負荷のかかるバイクトレーニングとして、峠を多く含んだコースで練習することも多いです。
ロングライド
長い距離を漕ぐことをロングライドと言います。一般的には2〜3時間のトレーニングライドをミドルライド、4時間以上のライドをロングライドと言うことが多いでしょう。初心者の方は、ロングライドに誘われたら、5時間ほどのライドを覚悟しておいた方がいいですよ!
ローラー台
ローラー台は、自分のバイクで室内練習ができるトレーニング道具です。リアホイールに負荷を充てるタイプが一般的です。フィットネスジムのインドアバイクと違って、自分のバイクでセットするので、いつものライディングポジションでトレーニングできるのが魅力です。
FTP
最近、よく聞く言葉ですね。簡単に説明するならば、全力で1時間漕ぎ続けられる最大パワーのことです。単位は、ワット(w)です。体重が多い人ほど、同じ距離を移動するのにパワーを要するので、体重で割った数値で表すこともあります。(パワーウエイトレシオと言い、単位は、w/kg。体重の○○倍といった表現もします)
ラン
ペース走
一定のペースで長い距離を走り続けることをペース走と言います。一般的にはレースのスピードより遅く、ジョッギングより速いペースで行ないます。
ビルドアップ走
ビルドアップ走は、スローペースで走り始めて徐々にスピードを速くしていく練習です。最終的なスピードはトライアスロンのレースで走るスピードよりも速くなることもあります。
インターバル走
インターバル走は短い距離をハイスピードで走る練習です。トライアスロンのレースのほとんどは長距離走ですが、速いスピードで走る練習も重要です。最大スピードを上げることによって、普段のレースペースに余裕を持つことができます。
トライアスロン
ブリック練習
続けて2種目を行なうことをブリックといいます。一般的にはバイク→ランのことを指しますが、スイム→ランなどに応用することもあります。ロングライドのあとのジョッギンもブリックランと呼びます。また、短い距離でバイク→ランを3セットなど、実戦的なメニューとしても行なわれます。
byMKD
(*項目は随時、書き足していきます)