初心者のスイム練習(実力診断の目安)
トライアスロンに挑戦するにあたって、多くの方のハードルとなっているのがスイム。自転車やランニングはスポーツではなくとも、生活の中で体験している方も多いはず。しかし、スイムは普段の生活では体験しませんよね。とは言っても、日本は水泳大国!国内のプールの多さは世界でも有数ですし、学校教育でほとんどの方が水泳を経験しています。スイムに不安がある方も大丈夫。正しい練習をすれば、泳げるようになります。必ずトライアスロンを完走できます。
25mプールで練習開始!
トライアスロンのスイムは、オープンウォーターとよばれる海や川、湖といった屋外で行われています。ですが、練習はプールで十分です。先ほども述べましたが、日本は世界でも有数の水泳大国。必ずあなたの自宅の近くにプールがあるはずです。練習で使うプールは、25mプールがベストです。施設によっては、20mだったり15mだったりするかもしれませんが、上達していくと15mや20mプールでは練習が難しくなります。タイムを計って「メニュー」をこなしていくためには、「25mプール」を使うのがいいですね。一般的な規格は25mと50mですが、50mプールは、技術的な練習をするには長く、集中力が持続しずらいので、25mプールを利用しましょう。
どんな格好で?
練習に必要な持ち物としては、水泳帽・水着・ゴーグル・タオルがあればOK。ほかにも練習を効果的に行うためのアイテムはあります(ビート板やパドル、フィン、プルブイなど)が、最初は要りません。ただし、水着だけは、気をつけて!海水浴の水着の競泳用の水着は違います。必ず競泳用の水着を使いましょう。なぜなら、海水浴の水着だと、泳いだときに水の抵抗になってしまうような装飾物や、水分を吸い込んで重たくなってしまう素材が使われていたりするからです。
初心者の実力診断の目安
競泳用水着に身を包んで、プールに入ったら、まずは自分自身の実力を知るところから。どのくらい自分が泳げるのか、試しに続けて泳いでみましょう。レベルに応じて、練習方法が変わってきますから、参考にしてください。
レベル1
25mを続けて泳げずに途中で立ち止まる。25m以上続けて泳げるが、息継ぎを我慢していたので、50mまではもたない。途中で立ち止まってしまう。
レベル2
ぎこちないけれども、100m以上続けて泳げる。息継ぎのたびに苦しく、だんだん25mのターンで休憩する時間が増えてきてしまった。200m以上になると、ターンの際の休憩時間が長く、続けて泳いでいるとは言い難い。
レベル3
息継ぎのたびに苦しいが、続けて200m以上泳げる。しかし楽にゆっくり泳ぎ続けることはできない。
レベル4
続けて200m以上泳げる。ゆっくり泳ぐことができる。
さて、あなたの実力はどのレベルでしたか?
どのレベルでもキーポイントになっているのが「息継ぎ」です。「息継ぎ」さえクリアできれば、トライアスロン完走はすぐそこです。具体的には、レベル1〜2では、51.5km(オリンピックディスタンス)のスイム1500mは制限時間にもよりますが、完走(完泳)が厳しいでしょう。レベル3になってから出場をお勧めします。さらに長い距離のトライアスロンでは、レベル3でも完走が厳しいうえ、その後の長いバイクランを考えると、レベル4になったところで、ロングに挑戦することをお勧めします。(では、どんな練習をしたらいいのかは、別記事にて。)
スクールやサークル(チーム)で練習
さて、自分の実力がわかったところで、トレーニング開始です。レベルに応じた練習方法がありますが、どのレベルであっても、スクールに入会することを強くお勧めします。自分の泳ぎは、自分で見ることができないもの。それに、自己流で変なクセがついてしまうと、直すのに時間がかかってしまうからです。東京など、都心部では、トライアスロン専門のスクールが開校されています。ご自宅近くにトライアスロンスクールがない場合には、フィットネスクラブのスイムコースでもいいでしょう。また、地元のトライアスロンサークルやチームの練習でも初心者に基礎を教えてくれるリーダーが必ずいるものです。
スイム上達の鍵は、プールに入る頻度を増やすこと、定期的に指導を受けることです。指導を受けるスクールやチーム練習が、通いづらくても、週1回でいいので、コーチやチームメイトに自分の泳ぎをみてもらってください。自己流になる前に、チェック!です。それに、フォームの上達はもちろんなのですが、そこで得られるトライアスロン情報や人の繋がりが、トライアスロン挑戦には欠かせないものなのです。これは、後から実感してもらえることなのですが、トライアスロンは個人競技だけれども、「団体競技」なのです。人との繋がりこそが、トライアスロンの魅力の一つです。挑戦を思い立ったら、まずはスクールやサークル(チーム)を探して問い合わせをしてみてくださいね!
by KD