トライアスロンバイクは中古でも大丈夫なのか?
トライアスロンをはじめるのならバイクが必要です。ロードバイクの値段は幅広く、低価格のエントリーモデルもあります。ところが、トライアスロンバイク(TTバイク)になると一気に値段が高くなります。そこで、考えたくなるのが中古バイクです。当然、新品よりも安いのですが、どんなデメリットがあるのでしょうか?
フレームはヘタリを見極めよ!
中古=使用済みということは、本来の性能が失われている可能性があります。バイク(フレーム)の持つ「本来の性能」とはなんでしょうか?それは、ペダルに伝えたパワーを推進力に変えられる、です。エアロ効果や重さは、新品でも使用年数が10年でも変わらないですが、フレームは走行距離に比例して、ヘタります。先ほど述べたように、ペダルに伝えたパワーが、推進力に変わっていかないことを「ヘタる」といいます。素材が金属やカーボンであっても、だんだんと本来持っている「硬さ」「反発力」が失われていくのです。ランニングシューズで、同じようなことを感じたことがあるでしょう。新品と10年使用のものでは、パフォーマンスは雲泥の差です。ヘタり具合の見極めは、走行距離を目安にするといいでしょう。どのくらい走ったフレームか聞けるといいですね。トップ選手は、トライアスリートでも月間で1000km〜2000km、時期によってはそれ以上走ります。平均で月1500kmとすれば、1年間で1.8万kmほど。彼らは、パフォーマンスを維持するために、一年に一回乗り換えます。そのことを考えれば、2万km弱が一つの目安となるでしょう。一般愛好家の走行距離は月に500kmもいかない場合が多いでしょう。年間で6000kmにしかなりませんから、「1年間使用」程度であれば、あと2年間は良い状態で乗れると言えそうです。
サイズに気をつけろ!
いくら安くて走行距離の少ないフレームを見つけても、サイズで妥協してはいけません!バイクフレームはサイズが一番大事です。二台目の購入であれば、一台目の自分のライディングポジションを数字に出して、欲しいフレームで再現できるか、調べておきましょう。各ブランド、そしてモデルごとにフレームサイズは異なり、出せるポジションも異なってきます。
欠陥箇所の確認を!
中古販売の際には、欠陥事項を公表しなくてはいけません。必ず、欠陥箇所がないか、確認しましょう。落車によるクラック(ヒビ)が入っているものは絶対やめましょう。クラックにも種類があり、塗装が割れただけなら問題ないですが、中のカーボンが割れている、めくれているなどはアウトです。そんな危ない商品を売らないと思いますが、オークションなど素人が販売している場合には気をつけてください。
スモールパーツにも気を配れ!
中古バイクの場合には、すでに生産が終了しているモデルの可能性もありますね。リアエンドや、シートポストの留め具など、壊れやすく交換が必要になるような部品が手に入るのかを調べておきましょう。こうしたスモールパーツがないだけで、高価なフレームであっても乗れないので注意が必要です。できれば、一緒に探して購入しておきます。
信用できるセラーから買おう
中古バイクを安全に購入するのなら、中古専門店が安全です。実際に、目で見て確認でき、さらには専門的な説明を受けることもできるからです。ポジションの相談もできると思いますよ!知人から譲り受ける、購入するというのも、安心のようですが、知人さんも素人です。できれば、その人がメンテナンスに利用しているショップさんを通じて買うのがベターです。一番、気をつけたいのが、オークションサイトでの購入です。素人が素人に売る、というわけで、落車傷の判断や、サイズ、スモールパーツの有無などには細心の注意を払ってくださいね!
判断の難しくないパーツは中古OK!
フレームなどは判断が難しいと思いますが、パーツであれば、判断が難しくないものもありますね。ステムをちょっと長くしたい、短くしたい、といったときには、中古の選択もありでしょう。DHバーもヘタるようなパーツではありません。パット部分が、汗で色あせているとか、その程度です。(その程度かどうかは人それぞれ!?もちろんパットだけメーカーから新品を買うのもお勧めです)
まとめ
中古もうまく利用すれば、お得ですね。ただし、素人判断は危険なものもいっぱい!なんだかんだで頼りになるのはショップさんです。ショップさんからしたら、中古品を他所で買われたら、商売あがったりです。そうしたことも頭に入れて、オーバーホールをお願いするとか、ここぞ!の大きな買い物ではショップさんで購入してくださいね。ショップさんといい関係を築いて素敵なトライアスロン生活を!
by KD