雨ニモ負ケズ!トライアスロンの雨対策
トライアスロンと言えば、夏!太陽の真下でレースしたいものです。ところが、運悪く雨の場合もありますよね。雨の場合には、テンションも下がるけれども、危険もいっぱいです。どんな危険が想定されるか、心と道具の準備をしておきましょう。
レース前〜スイム編
レース前の雨ほど憂鬱なものはありませんよね。雨予報の場合には、スタート時間までに雨をしのげる場所を予め、確保しておくといいでしょう。体育館だったり、大きなホテルのロビーだったり、荷物を置いたり、ストレッチできるスペースを見つけておきます。そういった場所がない場合には、できるだけ、時間ギリギリまで宿泊所でストレッチ、ウォーミングアップしておき、車の中で待機しておくといいでしょう。前日にバイク預託する場合に雨天が予想されていれば、自転車カバーをつけておくといいですね。100円均一ショップで購入できます。
スイムでは、雨の場合には曇天用のクリアゴーグルや明るい色のゴーグルにしておきます。雨天のときには「寒さ」対策も必要になると思います。寒さ対策については、別記事に書きますね。雨のスイムでは、当然、視界が悪くなります。晴天時よりも、こまめにヘッドアップをして進行方向の確認をしていきましょう。このときに、焦らないこと。パニックにならないこと。天気は変えられません。参加者全員が、同じ条件ですから、泳ぎづらくても、タイムが遅くなっても仕方がない、今のベストを尽くそう!というマインドでいきましょう。
バイク編
雨天時で一番、厄介なのがバイクパートですね。雨天時にはブレーキが効きづらくなります。ブレーキシューとホイールの間に、水が入って摩擦抵抗が減ってしまうからです。決戦用のカーボンホイールを持ってきたけど、ブレーキシューが練習用のアルミホイール用だった…そんなことはありませんか?晴天時なら、ブレーキできるかもしれませんが、雨天時でその組み合わせは本当に危険です。止まりませんよ。すぐにブレーキシューを替えるか、本来の組み合わせである練習用でもアルミホイールに交換してください。また、ブレーキをする前に、少しだけホイールにブレーキを「あて効き」させて、水を飛ばしてから、本ブレーキをかけると効きが良くなります!
また、雨天時にはタイヤのグリップも失われてしまいます。地面とタイヤの間に水があることで、グリップ力が低下するのです。白線や、マンホール、グレーチングの上は「滑る」と思っておいた方がいいでしょう。コーナー上にあった場合には、走行ラインを変えるか、最減速です。こうした危険地帯の把握をするためにも、路面には細心の注意を!
注意を払うには視界を確保しておかないといけません。雨天時用のサングラスは必須です。やはりゴーグル同様にクリアか明るい色のレンズにしましょう。アイアンマンなど競技の最中に急な雨が降ってきて対応できないこともありますよね。その場合には、少しずらして、上半分を裸眼、下半分をレンズ越しに見るといいですよ。見えづらいときには、サングラスなしで裸眼の方がまだマシかもしれません。
タイムトライアル用のヘルメットでサングラスではなく、シールドの場合には注意が必要です。私の失敗談ですが、晴天用のグレイのシールドで走行中にスコールに遭い、視界不良に。ところが、シールドが片手で上げられるものではなく、一度、自転車を停めて、ヘルメットをとって両手を使って外すことになってしまいました。大抵のシールドは、サングラスと違って、ヘルメットメーカーが作ったもので、雨天時の性能はサングラスに劣ります。それ以来、私はシールドバイザーはつけずに、外して、サングラスをつけています。
ラン編
ランに入ってしまえば、暑いよりはマシ。恵みの雨ということも多いですが、気をつけたいのがシューズです。雨でシューズが濡れている場合には、擦れてしまうことがあります。特にショートのレースでは、裸足でシューズを履く方も多いでしょう。ずぶ濡れになることが予想されているのなら、靴下を履くのをお勧めします。また、レース中も、水たまりを避け、水を体にかけるときも、シューズに直接かからないようにしましょう。ずぶ濡れのシューズは絶対に擦れます。靴下を履いているときでも、晴天時でも、シューズはなるべく濡らさないようにするといいですね。
以上、トライアスロンの雨対策でした。これは、レースだけでなくて、練習の時でも同じです。雨の中、練習する方は少ないかもしれませんが、練習中に降られてしまうことはあるでしょう。そんな時には、滅多にできない経験だ、レースで雨だったらと想像しながら、ポジティブに経験値を増やしてください。この記事を読んで、心の準備ができていても、実際に経験しているかどうかでは雲泥の差です。トライアスロンは、自然の中で自分と向き合うスポーツ。どんな天候がきても楽しめるようなマインドでいたいですね!
by KD