今さら聞けないトライアスロン用語集
トライアスロンには専門用語が存在しますね。仲間との話でよく出てくる言葉だけど、今さら聞けない言葉、ありますよね。トライアスロン独特の用語の他にも、水泳や自転車、陸上競技の専門用語も使われています。改めて、まとめてみました。
アンクルバンド
トライアスロン競技はスイムから始まります。今のトライアスロンのほとんどは、タイミングチップと呼ばれるセンサーを身につけて競技を行ないます。センサーをつけたバンドを足首に巻くことが多いですね。これを「アンクルバンド」と言います。レース後の返却を忘れずに!
入水チェック
アンクルバンドをつけたら、入水チェックを行ないます。これは、スイムスタートエリアに入ったかどうかをチェックするもので、センサーが正しく動作しているかもチェックされます。スイムスタートエリアの入り口にあるマットを越えることで完了です。スイム競技終了後には、出走人数とスイム通過人数を照らし合わせて全員の安全確認を行いますので、とても大切なことになります。ちゃんと入水チェックが行なわれている入り口からスイムエリアに入りましょう。時間も厳守です。(スタート前に水温をチェックしたり、ウォーミングアップすることではありません!笑)
OWS(オープンウォータースイム)
プールではなく、コースロープなどがない屋外の海や湖などで泳ぐことをOWSといいます。トライアスロンのスイムは、ほとんど全てがOWSとなります。OWSは室内のプールと異なり、いろいろな自然の影響を受けることになります。危険も少なからずありますので、万全な体調で挑んでください。
バトル
OWSでは、コースロープで進路が区切られていません。他の選手との接触も当然あります。スタート時には、ブイを目指してぶつかり合いながら泳ぐことになります。これを通称「バトル」と呼びます。故意に人を沈めるような危険な行為は禁止されていますが、隣の選手のストロークが後頭部にヒットしたり、肘が顔面に当たってゴーグルが外れたり、腰の上に人が乗って沈んだ、なんて話はよく聞きます。バトルを避けて、ゆっくりスタートすることも作戦のひとつです。
ヘッドアップスイム
コースロープのないOWSでは真っ直ぐ泳ぐのが難しいものです。プールでは真っ直ぐに泳いでいても、OWSでは、水底にラインも引いてませんし、波や潮の流れもあり、目標から逸れてしまいます。また、他の選手が進路を塞いでいたり、周りの状況を確認するために、水面から顔を上げて前方を確認する必要があります。この水面から顔をあげて前方を確認するテクニックをヘッドアップと言います。
フローティングスタート
水中で浮いている状態から、トライアスロン競技をスタートすることをいいます。砂浜や特設の足場など、足が着く場所からのスタートと区別されています。フローティングスタートでは、その場で動かず浮き続ける必要があります。
ウェーブスタート
参加者数が多いトライアスロンの大会では、ウェーブスタートが採用されています。ウェーブスタートとは選手を年齢・性別などでカテゴリー分けを行い、カテゴリーごとに時間差でスタートする方式をいいます。
ローリングスタート
人数の多い大会で採用されているスタート方法で、3〜5秒置きに3〜5人ずつスタートしていきます。特に年齢別ではなく泳力別に自己申告で並び、スタートしていきます。泳力のある選手から順次スタートしていくので、混雑やバトルも少なくスタート地点の浜が狭くても開催できるので、近年多く見られます。
トランジッション
トランジッションとは、スイム競技を終えバイク競技に移行すること、もしくはバイク競技を終えラン競技に移行することをいいます。このトランジッションのタイムも競技時間に含まれています。
トランジッションエリア
トランジッションエリアは、その名の通りトランジッションを行う場所です。このエリアには事前に競技で使用するバイクやランニングシューズをセットしておきます。出場する選手自身が事前にセットする必要があります。
乗車ライン・降車ライン
乗車ライン・降車ラインは、それぞれバイクに乗車していいライン、降車していいラインを示しています。そのラインがある場所は大会ごとに異なるのでしっか りと確認しましょう。バイクは乗車ラインを過ぎてから乗車することができ、降車ラインを過ぎる前に降車しなくてはなりません。
マーシャル
トライアスロンの審判員のことをマーシャルといいます。マーシャルは審判業務に加えて大会運営業務を担当しています。競技のことや会場のことで分からないことがあればマーシャルに確認しましょう。しかし、マーシャルの方も、担当区外の詳細を把握しているとは限りません。基本的には、競技説明会で疑問点はクリアにしておきましょう。
ドラフティング
ドラフティングとはバイク競技中に他の選手の後方に位置して、風の抵抗を少なくする行為です。オリンピックディスタンス以下のエリートレースでは、許可されることもありますが、基本的には禁止されています。大会によって、離れるべき、前走者との車間距離が定められています。(7m〜10m)
パック
バイクパートにて、先頭を交代しながら進む集団をパックといいます。ドラフティング許可のエリートレースでは、このパックでレースが推移します。ドラフティングが許可されない一般エイジの部や、ロングディスタンスの大会でも、車間をとりながらも、協調しながらペースをつくっている場合には、その集団をパックと呼びます。
スプリット
バイク競技終了時点のことを指します。レースではスイム・バイク・ランそれぞれのタイムと順位が記録されますが、このスプリットのタイムと順位が記録される場合もあります。スプリットのタイムや順位を見て、どのようなレース運びをしていたかを知ることもできます。
ペナルティボックス
トライアスロンでは、競技中のルール違反に対してタイムペナルティが課せられます。オリンピックディスタンス以下の距離の大会では、ランコース上にペナルティボックスが設置され、フィニッシュする前に、ペナルティボックスに入ってタイムペナルティを受けなくてはいけません。また、ロングディスタンスの大会では、長いバイクパートの場合には途中と、バイクフィニッシュ手前にも設置されることがあります。
これを無視してしまった場合は失格となり、記録が残りません。ペナルティ該当者には、ペナルティボックス付近の見やすい場所にナンバーが掲示されるので、注意が必要です。バイク中のペナルティ(主にドラフティング)についてはマーシャルから直接、指摘があります。
エイドステーション
エイドステーションとは「給水所」を意味します。また、「エイド」と略されることも多いです。エ イドステーションにはスポーツ飲料やコーラ、バナナやパンなどの食べ物などが置かれ、選手は自由に受け取って食べることができます。
大会に応じて、エイドステーションに置かれるものに違いがあります。距離の長いレースでは食べ物が置かれることが多いですが、短いレースなどは水分のみの場合もあります。また、大会が開催されている地域の特産品などが置かれる場合もあり、大会の名物になっていることもあります。
DNS
「Do Not Start」の略です。レースにエントリーしながらも出場しないことを指します。体調不良や怪我など事前に自分の状態を考えて、もしも万全でなければ棄権する勇気も大切です。
DNF
「Do Not Finish」の略です。レースを完走しないことをいいます。制限時間を越えてしまった場合や、メカトラブルによるリタイア、脱水症状などのコンディション不良、怪我など、原因はさまざまで す。
SKIP
大会の中には、3種目を続けて行なわずに、スイムラン、だったり、バイクランにように競技をすることを認めている大会もあります。これをSKIPといいます。この場合には順位はつきません。
同伴フィニッシュ
トライアスロンのレース中は、応援している人からの補助行為は禁止されています。公式ボランティアによるエイドステーションのみ補助を受けることができますが、応援者が選手の背中を押したり、伴走したりするなどの補助行為は禁止されています。しかし、エリートレースを除いて、フィニッシュ時に伴走して応援者と一緒にフィニッシュテープを切ることが認められている場合が多くあります。練習を共に行うチームメイトや、支えてくれている家族などの大切な人と感動の瞬間を共有することができるので、これもトライアスロンの醍醐味かもしれません。
リザルト
大会結果のことをリザルトといいます。リザルトでは、スイム・バイク・スプリット・ラン・合計のタイムと順位がそれぞれ掲載されます。全競技者の競技が終了した後に会場に速報が掲示され、後日大会HPに正式なリザルトが掲載されます。
まとめ
大会では以上のようなトライアスロン用語が使われます。レース経験を積めば自然と覚えていくものですが、まだ不安がある方は確認しておきましょうね。
*順次、書き足していきますので、希望があればコメントくださいね!
by MKD