トライアスロンの肌トラブル
トライアスロンで汗をかかない人はいないでしょう。汗による肌トラブルに悩まされている方も多いのではないでしょうか。筆者もアトピー持ちの汗っか きで、夏場は肌トラブルに悩まされています。日焼けによる肌トラブルもありますが、日焼けに関連した暑さ対策については、別記事でご紹介します。ここでは、汗による肌トラブルに ついて原因と対策をご案内します。
汗っかきのアトピー持ち
筆者はアトピー持ちで汗っかき。汗をかく季節になると汗がたまる場所(膝の裏とか、肘の内側とか)にアトピーが出てきてしまいます。また、首に汗腺が多いのか、首周りはもう汗だくで、夏場はあせもができてしまうのです。冬場も暖房が効いている電車内や、厚着したまま早歩きでもしてしまうと汗をかいてしまってアトピーが出ちゃいます。
あせもの原因
あ せもができるのは、大量に汗をかいたときに、汗が皮膚の中にたまってしまうことが原因です。汗は、汗管という管状の腺から分泌される体液です。汗腺がある のは皮膚の真皮の奥深く。そこから汗管という汗の通路が伸び、体の表面のある汗孔と呼ばれる出口に通じています。たまった汗は、皮膚の下にある汗管の周り の組織に漏れ出し、水ぶくれが生じたり、炎症を起こして、かゆみを伴う赤いブツブツができたりします。あせもができやすい場所は、頭、額、首、肘の内側、 脚の付け根やお尻、膝の裏側など汗が乾きにくい部分です。
あせもの種類
「紅色汗疹」いわゆる小さい赤いブツブツができ、かゆみを伴うものです。「水晶様汗疹」赤みやかゆみはないのですが、皮膚の表面に白っぽい水ぶくれができます。紅色汗疹に比べて、皮膚の浅い部分に汗がたまるため、症状は軽め。自覚症状がないことも。
治療方法
こ の二つの大きな違いは、炎症があるかどうか。炎症のある紅色汗疹では、スキンケアにくわえて塗り薬による治療が効果的です。ステロイド外用剤を薄く伸ばし て塗ってください。抗炎症作用のあるステロイド外用剤によって、炎症が治まるとともにかゆみもやわらぎ、心理的なストレスも軽減し、掻き壊しを防ぐことが できます。掻かなよいうに気をつけていても、寝ている間に無意識に掻いて掻き壊しをつくってしまうこともあるので、かゆみをやわらげることはとても大切! 症状の軽い水晶様汗疹はこまめに汗を拭き取り、肌を清潔に保つようスキンケアを行なっていれば自然に治ります。
トレーニングでの対策
普 段着で運動をするのは避け、吸湿性や速乾性に優れているスポーツウェアを着用し、汗が乾きやすい状態をつくります。ロングライドでは、長時間、肌を清潔に することができません。そのため、首まであるインナーを着用するのがお勧めです。自転車専用の吸汗速乾の素材をバイクジャージの下に着ておきましょう!
また、夏場の暑い時間帯を避けるのも得策です。早朝や夕方、また空調の効いたインドアでトレーニングをすることで、大汗をかかないようにしましょう。
そ の後のケアも重要です。練習後は、なるべく直にシャワーを浴びてください。プロテイン(エネルギー補給)とシャワーはセットです。汗をかいたそのままの格 好で、車で移動したり、食事をしたりはNGです!その時間に汗が肌へ悪影響を与えていきます。また、シャワーを浴びる事で、「トレーニングが終わったん だ」と身体にサインを与えることができます。交感神経が高まっているところにリセットし、副交感神経を優位にさせて、身体が回復へ向かうようになります。 また、シャワーのあとには、あせも用のスキンクリームなどで、保護してあげるといいでしょう。
まとめ
肌トラブルは、トラ ブルになる前の予防が肝心!一度あせもができてしまうと、なかなか治らないので、予防を心がけましょう。あせもになってしまうと、日焼け止めも塗れない し、本当に大変ですよね。筆者も夏場はなるべく多くの替えTシャツをもって練習しています。また、普段のケアも忘れずに。入浴時には、トリートメント効果 のある石鹸を使っています。ボディソープは使いやすいですが、石油由来のことが多く、肌にはお勧めできません。私が使っている石鹸はアロエ配合の天然オーガニック100%の塩石鹸なので、肌に優しく洗い上がりもさっぱりして汗をかきにくいです。 アロエ配合のため、その後のスキンクリームを塗る必要もないので重宝しています。皆さんも、ご自身の肌にあったスキンクリームや石鹸など見つけて、「あせも」になる前に予防していきましょう!
by KD