トライアスロンレース後の素早いリカバリー
フィニッシュした瞬間からスタートしている
目標の大会を無事にフィニッシュ!目標達成や完走の余韻に浸ってダラダラ過ごしていませんか?極端なことを書きますが、フィニッシュした瞬間から、次のレースへのトレーニング・準備は始まっています。次の目標に向けたトレーニングをより素早く開始するために、昨日よりも強くなるために、フィニッシュした後にすべきことを書いていきます。
クールダウンは必ず行う
フィニッシュ直後は、興奮してライバルや仲間たちと健闘を讃えあうことでしょう。ですが、汗をかき、水を浴びたトライウエアでダラダラとフィニッシュエリアに居続けてはいけません。もう次の戦いは始まっています。まず、あなたがすべきことは、レースモードになっている体を静かにトリートメントしていくことです。着替えられるようであれば、汗をかき水を浴びたトライウエアから着替えてクールダウンを行います。熱中症や、脱水、ハンガーノックと見られる状態でフィニッシュしている時には、まず十分な水分補給、そしてエネルギー補給をしてから、ウォーキングやジョッグ、可能であればスイムで体をほぐします。10分〜20分、ゆっくり歩き、そして走り出します。このとき、体のサインを聴くことを忘れてはいけません。レース直後にどこの部分が張っているのか、疲れているのか、靴擦れしている部分はないか?内臓の調子はどうだろう?自分に問いかけながら走ります。もちろん、ライバルや仲間たちと一緒にダウンに行くのもいいでしょう。フィニッシュエリアでメダルを首から下げながらお喋りし続けるより、ゆっくりジョッギングしながらお喋りした方が百倍いいです笑。ただし、体の状態のチェックは怠らずに。
水分、エネルギー、プロテインを補給
ダウンを終えたら、水分補給、エネルギー補給です。できれば炭水化物入りのプロテインを飲みましょう。なければ、鮭おにぎりなどの補食で代用してもいいと思います。レース直後に補給することでスムーズなリカバリーができます。もちろん、通常の食事も、自宅や宿に戻ったらしっかり摂ってくださいね。ロングのレースの場合には、消化の良いものがいいでしょう。また、食べたくない、食べられないくらい内臓が疲労している場合には、無理に口に入れる必要はありません。
シャワーを浴びてアイシング
もし、会場でシャワーを浴びることができるなら、必ずシャワーを浴びましょう。シャワーを浴びることで、汗も流せるし、ウエアや靴擦れにも気がつくことができます。何より、シャワーを浴びることによって神経の高ぶりを抑え、副交感神経が優位に、リカバリーモードへのスイッチを入れることができるのです。もし、会場で氷が手に入るなら、積極的に筋肉を冷やすといいですね。筋肉を冷やすことをアイシングと言います。特にロングのレースの場合には、アイシング必須です。大抵、フィニッシュエリアには氷があるので、ビニール袋に氷を入れて、足を冷やしていきます。冷やしすぎることはないので、ガンガン冷やしていきましょう。(気温が寒い時には、暖かい部屋や暖かい格好で行なってください。)
翌日も必ず体を動かす
レース翌日は、早朝に目が覚めてしまうものです。体を起こしたら、体のセンサーを働かせて、どこが筋肉痛か、硬くなっているかを確認しましょう。そして軽いウォーキングかジョッギングを30分〜60分程度行います。レース翌日に軽くトレーニングをすることで、トレーニングの再開が断然スムーズになります。習慣化しましょう。ロングのレース後の場合、早朝には動けたのに、午後、夕方になって激しい筋肉痛がくることが多くあります。できれば、早朝に軽いウォーキング&ジョッグを30分、午後の筋肉痛が始まってからも、また30分程度動かすことができるといいですね。2回目のトレーニングはスイムが気持ちいいですよ。
まとめ
これらのことは、競技レベルが高い選手であれば、当たり前のように行なっていることです。私は、そういうレベルじゃないから必要ないです、と思う方もいるかもしれません。ですが、競技力の高くない選手であっても、レース翌日の回復が早い方が仕事は捗りますし、気分もいいでしょう。モノは試し、まずはやってみてくださいね。
by KD